Japanese
English
特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦
Ⅰ.従来の主要な臨床試験の結果と考察
γセクレターゼ活性制御によるアルツハイマー病治療薬開発
Development of treatment against Alzheimer's disease by regulation of γ-secretase activity
富田 泰輔
1
Tomita Taisuke
1
1東京大学大学院薬学系研究科機能病態学教室
キーワード:
γセクレターゼ
,
阻害薬
,
モジュレーター
,
semagacestat
,
avagacestat
Keyword:
γセクレターゼ
,
阻害薬
,
モジュレーター
,
semagacestat
,
avagacestat
pp.286-290
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200455
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主に家族性アルツハイマー病(familial Alzheimer's disease;FAD)の遺伝学および生化学研究の成果から,アミロイドβタンパク質(amyloid-β peptide;Aβ)の産生にかかわる酵素γセクレターゼの阻害は発症機序に基づいた疾患修飾薬となることが期待されたが,第Ⅲ相治験において副作用のため中止された。本稿においては,γセクレターゼ活性制御による認知症治療・予防薬開発における最近の知見を述べる。
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