Japanese
English
特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦
Ⅰ.従来の主要な臨床試験の結果と考察
アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体療法
Anti-amyloid β antibody therapy for Alzheimer's disease
仲 泰史
1
,
橋本 唯史
1
,
岩坪 威
1
Naka Yasushi
1
,
Hashimoto Tadafumi
1
,
Iwatsubo Takeshi
1
1東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野
キーワード:
アミロイド仮説
,
能動免疫
,
受動免疫
Keyword:
アミロイド仮説
,
能動免疫
,
受動免疫
pp.281-285
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200454
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
人類の平均寿命の上昇により,わが国はいまや高齢化率21%を超える超高齢社会となった。加齢と共に罹患しやすくなる病気はがんや心疾患など枚挙に暇がないが,認知症はその代表例である。認知症に罹患すると,日常生活が困難となり,本人はもとよりその家族,社会の負担は甚大なものとなる。本稿では,認知症の中でも最も頻度の高いアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)の根本的治療薬として注目されるアミロイド抗体療法について紹介する。
Copyright © 2016, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.