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1.Sotatercept in patients with pulmonary arterial hypertension at high risk for death. N Engl J Med 2025;392:1987-2000. PMID:40167274
研究デザイン│第Ⅲ相多施設二重盲検プラセボ対照RCT
背景・目的│ソタテルセプトは,WHO機能分類ⅡまたはⅢの肺動脈性肺高血圧症(PAH)患者において,運動耐容能を改善し,症状増悪までの時間を延長する。進行したPAHで死亡リスクが高い患者における,同薬の追加療法の効果はわかっていない。より進行したPAH患者において同薬のプラセボと比較した有効性を検証する。
対象│次を満たす症候性のWHO分類グループ1のPAHを有する18〜75歳の成人患者[①重症度:WHO機能分類ⅢまたはⅣ,およびREVEAL Lite 2.0リスクスコア≧9,②血行動態基準(無作為化前6週間以内のスクリーニング期):肺血管抵抗(PVR)≧400dyn・sec・cm-5(Wood単位≧5),肺動脈楔入圧または左室拡張末期圧≦15mmHg,③治療状況:PAHに対する2剤または3剤併用療法を,スクリーニング前少なくとも30日以上,最大耐用量で安定して継続している,④避妊:女性は高い有効性を有する避妊法,男性はコンドームを使用](北米,メキシコ,欧州,イスラエルの57施設,2021年12月1日〜2024年7月26日)
介入・方法│背景治療に加えて,21日ごとにソタテルセプト(開始用量0.3mg/kg,目標用量0.7mg/kgまで漸増)を皮下投与するソタテルセプト群と,プラセボを皮下投与するプラセボ群に1:1に無作為に割り付けた。ヘモグロビン値および血小板数に基づく事前設定基準に従い,毛細血管拡張症および重篤な出血の発生時には用量変更が指示された(隠蔽化あり,ウェブを用いた相互応答システム,患者-治療者盲検)。REVEAL Lite 2.0リスクスコア(9または10 vs. ≧11),PAHのサブタイプ(結合組織疾患関連 vs. 非関連)により層別化。
プライマリアウトカム│全原因死亡,肺移植,またはPAH増悪による24時間以上の入院からなる複合エンドポイント。初回イベントまでの時間(time-to-first-event)を用いて解析(ITT解析)
結果│合計172例が登録された(両群ともに86例)。事前規定の中間解析で得られた有効性結果に基づき,試験は早期に中止された。主要評価項目イベントは,ソタテルセプト群で15例,プラセボ群で47例に発生した(HR 0.24,95%CI 0.13〜0.43,p<0.001)。全原因死亡は,ソタテルセプト群で7例,プラセボ群で13例に発生した。肺移植は1例と6例,PAH症状増悪による入院は8例と43例であった。ソタセルプト投与で最も頻度の高かった有害事象は,鼻出血および毛細血管拡張症であった。
結論│最大耐用量の背景治療を受けているPAHの高リスク成人患者において,ソタテルセプトによる治療は,プラセボと比較して,全原因死亡,肺移植,またはPAH増悪による24時間以上の入院からなる複合エンドポイントのリスクを低下させた。

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