特集 薬物治療の質向上
Part 3 薬物治療の質向上のために必要なスキルおよび考え方
【コラム⑤】処方のアウトカムは何か考える—予後とtime to benefitの関係,患者の価値観を考慮した設定が大事
原田 洸
1
Ko HARADA
1
1Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine, Icahn School of Medicine at Mount Sinai
pp.366-369
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120020366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
薬物治療を行う際に重要なのは,治療により死亡率や疾患の合併症を減らすことであるが,実臨床では検査値の改善がゴールとして設定されてしまい,結果的に患者が治療の恩恵を受けられないことがしばしばある。処方のメリットを最大化するためには,処方のアウトカムを適切に設定する必要がある。
本稿では,処方を行う際に気をつけるべきアウトカムの設定について解説する。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.