徹底分析シリーズ デクスメデトミジンと鎮静
アウトカムの評価―DEXによる鎮静は予後を変えたか
志賀 俊哉
1
Toshiya SHIGA
1
1国際医療福祉大学臨床医学研究センター 麻酔科
pp.230-234
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102066
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2013年6月,日本でもデクスメデトミジン(DEX)による局所麻酔下における手術および処置時の鎮静が適応追加となった。遅ればせながら筆者も,腕神経叢ブロックの際の鎮静に用いてみた。ピクリとも体動しないことと呼吸抑制の少なさに驚き,それから数例に試してすっかり気をよくしていたところ,突如LiSA編集部から,「DEXのアウトカム」について,過去10年分の文献レビューをしてほしいとの依頼が舞い込んだ。まだ数例しか使ってない者が,そのレビューをするというのはいかがなものか,と部下とともに失笑したが,過去に英文でお堅いレビューを少々書いた経験が生かせればと思い,ありがたく引き受けた。こんな次第なので,本稿はnarrative reviewでもなく,systematic reviewでもなく,“LiSA 風review”となるように心掛けた。
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