特集 酸塩基平衡,電解質異常に挑む
❶ 巻頭言—対症療法では終わらせない原因究明と治療フロー
岡田 和也
1
Kazuya OKADA
1
1東京都立墨東病院 集中治療科
pp.1-2
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170010001
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酸塩基平衡や電解質バランスは生体の恒常性維持に不可欠であり,その異常は患者転帰を悪化させる。ICUでは酸塩基平衡や電解質異常が日常的にみられ,日々のルーチンとして補正指示が出されることが少なくない。多くの場合,対症療法で解決可能だが,治療抵抗性の場合や普段と異なる経過を伴うケースでは原因究明が不可欠である。そのなかには,薬物や輸液製剤の変更・中止だけで改善する場合もあれば,原疾患治療が必要な場合もある。ここで教訓的な症例を,いくつか提示する。
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