Japanese
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特集 Extended reality(XR)とリハビリテーション医療
2 中枢性運動障害に対するXR技術の活用
Clinical Application of XR Technology for Central Motor Dysfunction
金子 文成
1
Fuminari Kaneko
1
1東京都立大学人間健康科学研究科理学療法科学域
キーワード:
ニューロリハビリテーション
,
中枢神経系
,
脳卒中
,
extended reality
,
cross reality
Keyword:
ニューロリハビリテーション
,
中枢神経系
,
脳卒中
,
extended reality
,
cross reality
pp.792-801
発行日 2024年9月18日
Published Date 2024/9/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 本稿では,中枢性運動障害に対するXR技術の活用について概観する.特に,脳卒中後の運動麻痺に対するリハビリテーション医療において,XR技術がどのように役立つかを解説する.XR技術を用いて運動療法を実施する利点には,ゲーミフィケーションによるモチベーションの向上や現実に設定することが難しい環境の模擬的な実現などがある.また,運動療法が難しい症例に対しては,XR環境下で認知的に身体を置換することで,運動錯覚を誘導し,パイプライン治療パッケージに組み込む方法が実用化されている.これにより,運動課題を用いたアプローチが困難な重度の運動麻痺から運動課題を反復できる軽度の運動麻痺治療までを対象に,シームレスにアプローチすることができる.

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