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特集 Extended reality(XR)とリハビリテーション医療
6 運動器疾患に対するXR技術の活用
Use of XR Technology for Musculoskeletal Diseases
辻下 守弘
1
Morihiro Tsujishita
1
1奈良学園大学保健医療学部リハビリテーション学科
キーワード:
XR
,
VRトレーニング
,
運動器疾患
,
慢性筋骨格系疼痛
,
ヘルスケア
Keyword:
XR
,
VRトレーニング
,
運動器疾患
,
慢性筋骨格系疼痛
,
ヘルスケア
pp.819-827
発行日 2024年9月18日
Published Date 2024/9/18
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- 参考文献 Reference
要旨 運動器疾患は国際的にも増加しており,慢性筋骨格系疼痛で苦しむ人々も多く存在している.このような社会的ニーズから運動器疾患に対するXR技術の活用が進んでいる.現状では,神経疾患を対象とした研究報告が圧倒的に多いものの,最近では運動器疾患を対象とした研究報告も増加傾向にある.運動器疾患の治療を目的としたXR活用では,脊椎疾患と下肢疾患が多く,VRトレーニングの効果について限定的ではあるが確認されている.また,運動器疾患の予防を目的としたXR活用では,高齢者のヘルスケアに関する非没入型VRの研究報告が多くあり,一定の効果が認められている.今後は,慢性筋骨格系疼痛に対するXRの積極的な活用と複合現実(MR)を導入した新しいリハビリテーション医療の発展が期待される.

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