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特集 脳卒中リハビリテーション医療アップデート
1 本邦における脳卒中リハビリテーション医学・医療の変遷
Stroke Rehabilitation Medicine in Japan : Past and Present
青柳 陽一郎
1
Yoichiro Aoyagi
1
1日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野
キーワード:
昭和時代
,
寝たきり老人
,
平成時代
,
脳卒中治療ガイドライン
,
超早期リハビリテーション
Keyword:
昭和時代
,
寝たきり老人
,
平成時代
,
脳卒中治療ガイドライン
,
超早期リハビリテーション
pp.79-83
発行日 2024年2月18日
Published Date 2024/2/18
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要旨 脳卒中はわが国において,要支援・要介護の主原因の第2位であり,死因の第4位を占める.脳卒中リハビリテーション医学・医療の歴史は古いが,最近30年で大きく変化した.2000年に回復期リハビリテーション病棟,介護保険制度の導入以降,回復期,生活期という用語が徐々に定着した.同時期より,脳卒中リハビリテーション医学に関するエビデンスが増え,脳卒中リハビリテーション医療の保険診療が大きく変遷してきた.また2004年に脳卒中治療ガイドラインが発行され,改訂が行われてきた.早期リハビリテーション,訓練量や頻度を増やすこと,装具療法,ボツリヌス療法,CI療法(constraint-induced movement therapy),機能的電気刺激,多職種連携,患者・家族教育は推奨度が高い治療法として定着した印象がある.最近のトピックスとしては,脳卒中患者の高齢化とフレイル・サルコペニアの合併,超早期リハビリテーション,ロボットリハビリテーションなどが挙げられる.保険診療において,2018年より早期離床・リハビリテーション加算,2020年より運動量増加機器加算が可能となったが,これらに関連した課題も残されている.
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