連載 ケアフルな一冊『「健康」の日本史』
健康のためなら…
坂田 三允
1
1群馬県立精神医療センター看護部
pp.94
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900400
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もう3年前になる。暮れから正月にかけて,治療済みの奥歯が痛み,顎が腫れ,もともと鯉のはった顔がひどいことになった。年末年始の休み中でかかりつけの歯科医院は当然休み。広報をたよりに,救急を受けてくれるところを受診した。幸いなことに詰め物をとったらすぐに痛みはとれたのだったが,あとが大変だった。レントゲンで調べた結果,歯根が腐っているので,その部分をきれいに取り除いてからでないと詰めるわけにはいかないといわれてしまった。途中でやめるわけにもいかず,治療を継続したのだが,その治療は1回では済まず,しかも保険がきかないので,大変な労力とお金を必要としたのである。
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