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入院患者の外出外泊
園田 次郎
1
1国立明石病院
pp.723-728
発行日 1960年10月1日
Published Date 1960/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201714
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I.緒論
入院患者の外出の際は主治医と患者との間に於いて,その都度話合の上適当に諾否を決定すべきは勿論である。即ち入院療養は多少の制約を受けることは止むを得ないものではあるが,療養の目的を了解すれば当然外出外泊は認めないという立前でなければならない。然しながら往々,われわれは無断外出外泊のケースを経験することがあり,その情況如何によつては断固たる態度に出る必要に迫られることがある。かかることの起らぬよう,即ちことを円満に運ぶ意味に於いて,その必要のあるときは事前に外出許可願を提出していただき,これを検討するように定めてある。此の度は昭和34年1月より12月に亘つて届けられたものを取りあげて考察して見た。
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