連載 すれ違わないためのパーソナリティ心理学・6【最終回】
シャイは弱さではない!多様性を活かす教育の視点
稲垣 勉
1
1京都外国語大学共通教育機構
pp.712-715
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660060712
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はじめに:シャイネスを「弱さ」として見ていませんか?
この連載では、シャイネスという性格特性を例に挙げて、学生との関係づくりについて心理学の視点から一緒に考えてきました。本誌66巻1号(2025年1-2月号)より、第1回ではシャイネスの定義や日本人の傾向、第2回ではシャイネスがもたらす心理的影響、第3回ではシャイネスの変容可能性、第4回ではシャイな学生との関わり方、第5回では教育者側に求められるソーシャルスキルについて述べてきました。ここまでお読みいただいたみなさんに感謝いたします。
今回のテーマは、これまでの5回で扱った知見を、現場でどう生かしていただくかです。これまでの知見を踏まえつつ、「シャイネス=困難」という、私たちが陥りがちな一面的な見方から離れて、「シャイネス=可能性、多様性の一部」として捉え直してみたいと思います。

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