特集 認知症高齢者へ、こんな対応の工夫により身体拘束をせずに乗り切っています
認知症高齢者の特性3つを踏まえた具体的な看護支援を解説します
畠山 卓也
1
1駒沢女子大学看護学部
pp.560-567
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200548
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経験知の共有を願って
最初に断っておきたい。この先記すことは、ある急性期病棟の“経験則”に基づいた、認知症高齢者の回復を支えるために身体拘束を用いずに対応する方略である。決してエビデンスによって裏付けられたものではない。しかしながら、これらの方略を用いることによって、実際に概ね目標を達成することができていたことを踏まえると、異なる臨床状況でも用い方を工夫さえすれば、利用可能な“経験知”なのかもしれない。そう願いつつ筆を執りたいと思う。なお、認知症高齢者に対するケア・働きかけそのものについてはさまざまな文献で示されている。細部については、それらを参照されたい。
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