特別記事 「痛み」をめぐる最新医療情報(後編)
PainVisionを用いた評価をどのように治療につなげているか
三木 俊
1
,
阿部 倫明
2,3
1東北大学病院生理検査センター 生理検査部門
2東北大学医学系研究科腎高血圧内分泌科
3東北メディカル・メガバンク機構 地域医療支援部門
pp.282-287
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200484
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痛みを数値化できるメリットを生かして
痛みの検査は、これまでビジュアル・アナログ・スケール(VAS:Visual Analoge Scale)やNRS(Numerical Rating Scale)が簡便な方法として臨床で用いられてきた。しかしVASやNRSは患者さんがもつ不安などの要素によって結果が左右されやすく、実際の痛みを正確に反映しているとは限らないという弱点がある。
近年、知覚痛覚定量分析装置PainVisionが開発され、患者さんの知覚や痛みを数値化して評価できるようになった。
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