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特集 肥満の総合診療
診断方法
肥満の診断にはどのような指標を用いるか
Diagnostic Indices for Obesity
大野 誠
1
1東京都慈恵会医科大学健康医学科
pp.1000-1003
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901006
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■肥満とは身体の脂肪組織(体脂肪)が過剰に蓄積した状態である.
■肥満症とは肥満と判定されたものの中で,肥満に起因する健康障害を合併するか,臨床的にその合併が予測される場合で,医学的に減量を必要とする病態(疾患単位)である.
■肥満判定の1次スクリーニングには,body mass index (BMI)を用い,これに体脂肪率,体格・体型,体重歴などの情報も加味して,個体特性に即した判定を行う.
■日本人における性・年齢別の体脂肪率の分布とこれに基づくより詳細な肥満の判定基準を検討する必要がある.
■肥満症の診断には,症候性肥満の鑑別,合併症に対する精査,さらには体脂肪分布(上体肥満,内臓脂肪型肥満など)の把握が必要になる.
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