書論
岩崎航さんとのあれこれ
齋藤 陽道
pp.177-179
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200207
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キンキンのビー玉の眼と出会う
岩崎航さんとの出会いは『点滴ポール 生き抜くという旗印』の写真を撮影してほしいとナナロク社の代表である村井光男さんより依頼を受けたことから始まった。そして撮影日、仙台に向かうはやぶさの中で、岩崎さんの家に向かうタクシーの中で、どんなふうに撮影をするかをぐるぐる考えていたことを思い出す。
前もっていただいていた岩崎さんの自費出版『青の航』はパラパラッとひとめくりするくらいで、しっかりと読み込むことはしていなかった。というのも、筋ジストロフィーという難病をかかえているということは聞いていたのだけれど、その人のことを何も知らないままに障害名だけを知ったうえで作品を読んでしまうことは危ないことだと常々思っていたからだった。
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