特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(2)—23道府県・25人の証言
関西
地区住民の中に浸透していきつつ—岩崎すゑ子・河崎みのる・田中那賀子さん(大阪府)
辻 幸代
1
,
石川 清美
1
,
山本 真理子
1
1大阪府立公衆衛生專門学校保健科
pp.334-338
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206828
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保健所実習も無事終え,家庭訪問や衛生教育などを通して,地区のニードとは何か,又地区における保健婦の役割は何かを学びましたが,社会に出て職業人としての保健婦になることに不安のつきまとう毎日です。住民のニードに応え,保健婦として自主的な仕事をしたい気持は強いのですが,反面,行政機構の末端の一員でもあります。つまりそれら両者をいかにうまく両立させていくかが重要なポイントになると思います。おそらく多くの保健婦学生も,私達と同様の悩みを持っているのではないかと思います。そこで,私達は地道に活動されてきた先輩の軌跡に触れることが,何よりの妙薬かと思い,3人の大先輩を尋ねることにしました。
お会いしたのは,ある婦人会館の一室で,話が弾み,笑い声の絶えない楽しいインタビューでした。そこで私達が学んだこと,感動したことを述べたいと思います。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.