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長期入院の当事者たちと「ココ今ニティ写真展」を開催—“世の中の偏見”も看護の対象にする
島津 聖子
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1公益財団法人浅香山病院
pp.162-163
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200205
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プロが撮ってくれたことを機に
2012年、写真家の大西暢夫さん*が当院に来て病棟の日常風景写真を撮影してくれました。その一部が『精神科看護』(2012年11月号)に掲載されたのですが、雑誌に載らなかったたくさんの写真がどれも魅力的なので、もっとみんなに見てもらいたいと思い、院内写真展を始めました。それが「ココ今ニティ」の始まりです(ココ今ニティの「ココ」はここの場、ここにいる人たち。「今」は病院のある今池町の今、いま現在の今。「ニティ」はコミュニティの語呂合わせです)。
写真に写っている長期入院中の当事者たちと、看護師をはじめとした多職種スタッフ、そして写真家の大西さんをメンバーとする「ココ今ニティメンバーズ」はそれ以来4年間、院内はもちろん、他の精神病院や大学のオープンキャンパスなどでも写真展を開催してきました。毎回どんな写真展にするかをみんなで考え、みんなで写真を選び、作り上げてきました。
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