プロフィル
〈岩崎フジ子〉開業医院て看護の積極的な役割を探る—「家庭で生かせる看護技術を患者さんに教えた」
吉
pp.1425
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919742
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現クリニックで働くようになる前に、精神科主体の病院で総婦長代理をしていたが、退院した精神科の患者に対しては、外来だけではどうしても充分な生活指導ができず悩んでいた。そこで、まず患者の生活状況を見てこようと、看護婦二、三人と訪問活動を始めた。ケースをしぼり、一か月に一回ほど、その他には外来に来ていたが突然来なくなったケースなどが出た場合はその都度訪問していた。
病室内では規則正しい生活ができていた人でも、いつたん退院すると無為の生活に流れやすい。「声かけ程度であっても、生活が引き締まるのじゃないかと思って」訪問し、生活上の助言を行った。「病院に来ないといけないよとか、薬を飲んでくださいねとか、ほんのささいな言葉かけですけど、それを機会に病院に再び来てくれたりすることもありました」
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