連載 精神科の患者さんの身体では、何が起きている?・6【最終回】
「知っているようで知らなかった、身体にまつわる重要事項」
秀野 武彦
1
1浅井病院・精神科
pp.87-92
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200030
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5回の連載にわたって統合失調症の身体面について概観してきました。この連載を通して、医原病を除けば統合失調症にしか起きない問題というのはほとんどなく、急性心筋梗塞、窒息事故、肺炎など、死に至る恐れのある病態がより早期に、より多く発生してしまうといった特殊性についてご理解いただければ幸いです。「精神科の患者さんの身体では、何が起きている?」という問いに対する答えは、この点に集約されているといってもよいでしょう。「やっぱりね」と思っていただけたあなたは、もう相当イケている精神科看護師だと思います。
最終回は仕上げの意味を込めて、「知識不足」に気づき、「固定観念」を刺激する、ちょっと違った観点から話題を提供してみたいと思います。
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