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看護重寶事典
沼畑 金四郞
pp.46-48
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907060
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温度計の使い方
(a)温度計はその材質や製作によつて甚だしく優否のあるものであるから,信用ある製作所のを選ぶこと。又硝子は徑年變化で永年に亘り幾分つつ收縮し從つて古くなるにつれて狂う傾向があるから,なるべく新らしいものを選ぶこと,温度計には檢定のマークとその年代がしてあるからこれをみて判斷するのがよい。
(b)同じ温度計でも必ずしも温度が合わないもので,これは温度計の不正確を示すものであるから,時々正しい標準物と比較補正しておく必要がある。又ある温度では合つていても他の温度で合わないものもあるから全體補正の必要がある。ペツクマンの温度計Beckmann's thermometerは1℃の1/100の差も正しく見分ける極めて精密なものである。
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