連載 木挽先生のすべらない精神科実習指導・9
説明できない「鍵」の必要性
木挽 秀夫
1
1ケアネットホーム高畑
pp.102-104
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101092
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実習が深まって出てくる「鍵」への違和感
精神科と「鍵」は切っても切り離せない組み合わせです。
昔話ですが、私が精神科で指導者をしていた頃、テレビゲームではドラゴンクエストが流行っていました。学生に病棟で鍵を開けるところを見せると、持っていた鍵が真鍮製だったためか、「あ! 指導者さん、それってドラクエのカギですか」「何をゲットできるんですか」と笑顔満面で話しかけてきました。「病棟に入るのに、鍵が必要」ということへの違和感より、形がドラクエのカギに似ていることのほうに食いつかれることに、驚きと時代を感じた覚えがあります。
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