Medical Topics
鍵と鍵穴,他
Q
pp.88-89
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912100
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今世紀のはじめに,免疫学の研究から,p. Ehrlichは生体細胞に側鎖があると考えた。この反応性に富む側鎖は,細菌や毒素の一端と化学結合を生じて,有害な物質を細胞の付近に引きよせる働きをもつ。しかし,たくさんの側鎖が細胞からちぎれると,抗体として働き,防衛の意味をもつようになる。
まもなく,この考え方が薬の働きにもあてはめられるようになった。J. N. Langleyは,神経を除いてしまった骨格筋がnicotineに反応することから,神経側ではなしに,筋肉側に,nicotineに親和性をもつ“受容体”があると考えた。1905年のことである。
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