連載
萱間真美の「この2か月」+「働きママン」・12
萱間 真美
1
1聖路加看護大学精神看護学
pp.92-96
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101003
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流れは在宅医療の推進、でも……?
2012年、流れは在宅医療の推進である。来る診療報酬・介護報酬の同時改定にも、その方向性が明確に打ち出された。この連載で私はこれまで、訪問看護とアウトリーチの研究をしている立場から、皆さんにこの領域の情報をお伝えしてきた。それは世の流れがそうだからという理由ではない。しかし、今、流れが急なときだからこそ、もう一度基本的なことをここで確認しておく必要性を感じる。
精神科看護の仲間たちは、この流れをどのように感じているのかも気になる。自分の現実とは遠く離れたことのように思える方もおられるかもしれない。逆に、すでに地域ケアに重心を移して、病院ケアの評価が偏っている人もいるだろう。そうした温度差や、温度差を作り出している地域差を無視してそのまま突き進むことには、危うさも感じる。
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