発見
看護師にも役に立つ、WRAPって何!?
磯田 重行
1
1NPO法人WRAP研究会
pp.119-124
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100867
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どうやったら元気に過ごせるか?
WRAP(ラップ)とはwellness recovery action planの略で、2005年に私たちが「元気回復行動プラン」と訳しました。このとき、wellnessをどんな言葉で表現するのか議論になったことを思い出します。一般的にwellnessは「健康」と訳すのでしょうが、私たちは「元気」という言葉を使い、前向きで力強い印象にしました。
WRAPは、当事者でもあるメアリー・エレン・コープランド氏が、アメリカで精神的な困難をかかえた人々にアンケート調査をおこない、普段どのようにして元気で健康的な生活を送っているのか、そのためにどのような工夫をしているかを調査したことから始まりました。コープランド氏はそれらの工夫を自分でも実践し、確かに健康で元気になることを実感しました。その体験から各地でワークショップを開き、精神的な病気や障害があっても自分で工夫し、行動することで元気に健康的な生活が送れることを伝えていったのです。
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