特集 進展経路からアプローチする頭頸部癌の画像診断
6. 下咽頭癌に関連する進展経路 6.3 甲状軟骨後縁を包み込む進展(wrap around spread)
田中 宏子
1
1がん研究会有明病院画像診断部
キーワード:
甲状軟骨後縁
,
wrap around spread
Keyword:
甲状軟骨後縁
,
wrap around spread
pp.876-877
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001219
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梨状陥凹外側壁の癌が外側に発育すると,甲状軟骨後縁を包み込むような進展(wrap around spread)を示す.この進展様式では声帯固定(T3病期)より先に甲状軟骨浸潤(T4a病期)を生じることがあるが,声帯固定のない症例では喉頭機能温存手術が適応となる場合がある.さらに外側進展が進むと,下咽頭収縮筋の甲状軟骨付着部(図1のOL)に達し,収縮筋に沿って咽頭後壁に進展,あるいは収縮筋を越えて喉頭外軟部組織に進展する.
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