特集1 A子がWRAPを作ったら
A子がWRAPを作ったら
藤田 茂治
1
1トキノ株式会社訪問看護ステーションみのり
pp.218-242
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200081
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WRAP(ラップ)とは、Wellness Recovery Action Planのこと。
「元気でいるために、そして気分がすぐれない時に元気になるために、また自分で生活の主導権を握り、自ら望むような人生を送るために、あなた自身でデザインするプラン」だと説明されています。
WRAPは、精神疾患を持つ当事者によって開発され、広められてきました。リカバリーしている人たちというのは、「リカバリーのための自分の方法を持って」おり、それを「使っている」という共通点が見つかりました。この発見から、WRAPでは人それぞれが持つ自分の方法を、「元気に役立つ道具箱」と呼び、その道具箱をどんな時も必要に応じて使えるようになることを目指します。
この特集では、訪問看護師A子を主人公に、A子がWRAPに出会い、どんな変化が起こったかを物語仕立てで紹介していきます。読者の皆さんも、ぜひA子の身になってWRAPを擬似体験してみてください。(編集部)
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