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特集 統合失調症の心理社会的治療—どのように使い分け,効果を最大化するか
WRAP(元気回復行動プラン)を使った精神科訪問看護—統合失調症の事例を用いて
Wellness Recovery Action Plan(WRAP)and Psychiatric Home Visiting Nursing with WRAP
藤田 茂治
1
Shigeharu Fujita
1
1訪問看護ステーションりすたーと
1Home Visiting Nursing Office Restart, Saitama, Japan
キーワード:
精神科訪問看護
,
psychiatric home visiting nursing
,
WRAP
,
Wellness Recovery Action Plan
,
リカバリー
,
personal recovery
Keyword:
精神科訪問看護
,
psychiatric home visiting nursing
,
WRAP
,
Wellness Recovery Action Plan
,
リカバリー
,
personal recovery
pp.1515-1523
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206469
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抄録 当事者たちによって開発されたリカバリーの促進ツールの1つであるWRAP(Wellness Recovery Action Plan)は,2010年にNational Registry of Evidence-Based Programs and Practices(NREPP)に登録された。このWRAPの根底には「自分で責任を持って生活の主導権を握り,自ら望むような人生を送る」という思想が流れている。本邦においては,全国のWRAPファシリテーターたちの活躍により精神科領域での認知度が年々高まり,病院・地域ケアを問わず,援助場面での活用が広まっている。本稿ではまずWRAP誕生の経緯を概観し,次にWRAPを知る上で欠かせない「5つのキーコンセプト」「元気に役立つ道具箱」という2つの重要概念を紹介する。そしてWRAPに馴染みのない読者に向けて,WRAPを活用した精神科訪問看護の実践について述べる。
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