焦点
松沢病院の行動制限最少化―取り組みとジレンマ、看護の努力を数字で表す
下山 朋洋
1
1東京都立松沢病院看護部拘束最少化委員会
pp.96-105
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100864
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任意入院は17.8%
東京都立松沢病院は約130年の歴史を持ち、東京都において精神科医療の先駆的な役割を担ってきた①。
しかし行動制限最小化という点では、2009(平成21)年度の隔離総時間は年間29万304時間(時間割合※5.1%)、身体拘束総時間109万6762時間(時間割合18.2%)で、他の医療機関と比べると多くの行動制限がおこなわれているといえる。その原因としては以下の5点が考えられる。
※時間割合=延拘束時間÷延入院時間
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