ニュースを読む
赤ちゃん誕生、史上最少を記録
牧 智子
pp.646-647
発行日 1990年8月25日
Published Date 1990/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900144
- 有料閲覧
- 文献概要
激減する平均出産数
厚生省はこの6月9日,「1989年の人口動態統計の概況」を公表した。それによると,日本の赤ちゃん誕生の減少には歯止めがかからず,女性一人当たりの平均出産数は1899年の統計開始以来,史上最低の1.57人となっている。
平均出産数というのは,合計特殊出生率ともよばれ,一人の女性が平均して生涯何人の子供を産むかを示す数値で,人口を維持するためには2.1人以上であることが必要とされている。つまり,1.57人では日本の現在の人口を維持できない。昨年1年間に生まれた赤ちゃんは124万7000人で,前年よりも6万7000人減少している。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.