連載 精神看護INDEX その「領域」の動向がわかる・2
看護部長
大塚 恒子
1
1(財)仁明会病院
キーワード:
人的資源管理
Keyword:
人的資源管理
pp.108-109
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100805
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- 文献概要
サービスを営む組織において、質の高いサービスを提供できる人材は財産であり、経営面においても重要な鍵になる。人的資源管理とは、組織が目指す理念の設定をおこない、それを実践できる資質や技能を持った人材を採用すること、そして採用後は資質を伸ばす教育・研修を実施し、評価や報酬による継続した動機づけをして人材の定着率を上げることである。つまり、人材採用の質と定着率を向上させることで、安定的に質の高い看護サービスを提供することにつなげていくことだといえる。
しかし、2006年度の「7対1入院基本料」の新設以来、看護職確保競争が過熱化し、人材確保に苦労をしている。さらに、医療の高度化や国民の医療への意識の変化を背景に、看護職員に求められるものが非常に大きくなり、知識・技術の不足や医療事故への不安から定着率が低下している。今、組織が発展していくためには、人的資源管理が重要である。
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