トピックス 愛媛県南宇和郡愛南町(なんぐん)に注目
2.「共に生きる」「共に働く」
長野 敏宏
1,2
1(財)正光会御荘病院
2NPO法人ハートinハートなんぐん市場
pp.86-94
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100672
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私たちの住む街、愛南町でいつか実現したいこと。それが「共に生きる」「共に働く」です。この短い2つのテーマの実現がはるか遠くにあることをわかりながらも、仲間と共に追い続けたいと考え、実践を続けています。「共に」ということを地域で、ありとあらゆる人と実践し続けるためにはさまざまな垣根があります。障害者と健常者、障害種別、年齢、出身地、所属する団体(業界)、いわゆる“しがらみ”など、きりがありません。「共に」というのは、ありとあらゆる地域住民が、自分たちの住む地域のために、さまざまな垣根を取り払いながら生活し続けることだと思っています。
ゴールははるか遠くにあります。しかし、実現可能であることを信じて前に進み続けている愛南町での実践を報告したいと思います。
誤解がないように付け加えますが、「共に働く」の“働く”は決して就労のみを意味しているのではありません。何か、誰かのために何かをすること。自分自身が、何か、誰かに必要とされるために不可欠な営み。それが“働く”ということだと考えています。
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