クロスビー博士隨行記
北海道を共にして
守屋 博
pp.167-169
発行日 1957年3月1日
Published Date 1957/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201205
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11月1日,クロスビー先生は,来日3日目である。29日午後3時,羽田に飛来してから厚生省のレセプシヨン,研修所,東大,聖路加,関東逓信,病院脇会の夕食会,と目の廻る様な2日間をすごしての3日目である。約束の午前7時半より20分ばかり早目に帝国ホテルにお迎えに寄つて見ると,もうすつかり用意して,玄関で待つていられる。"早いですね"と云つたら"遅れるよりいいからね"と早速一本やられた。宴会と云わず講演会と云わず,常に30分はおくれて始める我々はJapan timeの説明に大汗かかなければならぬ。京浜国道のドライブは早朝のせいか,いつものトラックが少くて予定より早く飛行機場着,コーヒー等呑んでいるうちに入場,国内線から日航機に乗り込む。空は薄雲に朝日のうららかな絶好の航空日和,少くとも天気では,遠来の客の印象は申分ない。ク夫人は,仲々すばやくて,右側の後3番目3人つづきの席を占領しておられる。
先生夫妻は,航空旅行は1年に何百回もされるそうで,一番いい席はここだと云われる.いつも奥さん御同ハンですかと聞けば,2週間以上の旅行の時は必ず同行との事。
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