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「べてるの家」訪問記
綾屋 紗月
,
熊谷 晋一郎
pp.77-85
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100574
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2008年9月。このたび『発達障害当事者研究~ゆっくりていねいにつながりたい』を上梓した私たち(綾屋・熊谷)は、当事者研究の先駆けである「べてるの家」を訪れた。
すでに私たちは東京にいながら、べてるの当事者研究を拝読し、メンバーの講演、べてるの様子を映像化したものも何度か拝見していた。そして「当事者研究」という、これまでの専門家言説にはない切り口の研究に魅力を感じていた。しかし一方で、私たち自身のもつ「障害当事者」という立場から、いくつかの怯えと警戒を抱いている部分もあった。
私たちはいくつかのクエスチョンを生じさせたまま、しかし先入観はもたずに、ニュートラルな心構えでべてるを体感するつもりでおじゃました。
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