FOCUS
「看護必要度」を精神科でつけてみたら、どのような結果が出たか
井手 祐樹
1
,
井上 有美子
1
1京都大学医学部附属病院・精神科病棟
pp.59-65
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100540
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「看護必要度」を2年前からつけてきた京大病院
2006年4月の診療報酬改定により、入院基本料の要件として、看護師の配置数を評価するようになりました。在院日数の短縮化や高度化する医療のなかで、安全で質の高い医療・看護を目指す多くの病院が、7:1の看護職員配置の算定を目指していると聞きます。そして2008年診療報酬改定では、この「7:1看護職員配置の入院基本料の算定要件」のなかに、「『看護必要度』を用いて各患者にかかる看護の必要量を測定する」ことが盛り込まれたことは、皆さんご存知のことと思います。
私の働いている京都大学医学部附属病院(以下、京大病院と略す)では、2006年から、看護師がその日に担当したすべての入院患者(精神科を含む)に対して、看護必要度を毎日評価しています。そこで、京大病院ではどのようにこの看護必要度の導入に取り組んできたのか、そして現状について、精神科の現場で働く者の立場からご報告したいと思います。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.