連載 精神看護キーワード事典・24
精神科看護と看護必要度
萱間 真美
1
1聖路加看護大学・精神看護学
pp.116-119
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100512
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7対1ショック
精神科病床と一般病床という言葉をご存知だろうか。よく精神科と一般科という言い方をするが、医療法や診療報酬という法律や制度のなかで、この区別ははっきりしている。以前、どこかで講演をしたとき、一般科という言葉を使ったら、それは差別用語だと憤慨され、精神科と他科という言い方をしろと怒られたことがあるが、実際に制度はそのような区別のなかで作られ、用いられているのである。
もしこれらの言葉に差別を感じるとしたら、それは一般病床と精神科病床では医療に関するさまざまな人員配置が違っているからであり、はっきり言うとその違いは精神科では人が少なくてよい、すなわち精神科は一般科よりも楽な職場であると制度上言われているかのような規定があるからだろう。
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