調査
「継続ケア」とはどのようなケアなのか?―継続ケアに関するレビューの結果より
竹原 健二
1
,
北村 菜穂子
2
,
三砂 ちづる
3
,
箕浦 茂樹
4
1国立成育医療センター研究所生育政策科学部
2国立保健医療科学院研究課程
3津田塾大学学芸学部
4国立国際医療センター産婦人科
pp.443-446
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101225
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背景と目的
1993年にイギリスで打ち出された「Changing Childbirth」によって,妊産婦に対する継続的なケア(continuity)の重要性が提唱された。これに前後して,妊産婦に対する継続的なケアの有効性について,多くの研究が実施されてきた。継続ケアの効果はCochrane reviewなどによって明らかにされており,すべての妊産婦が継続ケアを受けられることが望まれている1,2)。
一方,「継続ケア」については,明確で広く知られた定義はなく,先行研究ではcontinuity of careやone-to-one midwifery,team midwifery careなどさまざまな用語や方法が用いられている。そこで,「継続ケア」に関する先行研究をレビューし,それぞれの研究において「継続ケア」がどのように捉えられているのかを明らかにすることを目的とした。
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