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病理
細胞診の結果で“検体不適正”とは,どのような場合ですか?
加戸 伸明
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1東海大学医学部付属病院病理検査技術科
pp.452-453
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202682
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なぜ“検体不適正”なのか
細胞診結果が“不適正”判定される場合は以下の2つに大別される.
①不合格検体:検体にラベルがない,スライドの破損など.
②不適正検体:検体処理後に鏡検を行ったが,細胞の評価が困難.
実際には②の不適正検体が多くを占めている.その原因として,細胞乾燥や固定不良,末梢血混入を含む標本作製段階での操作不良,あるいは病変を推定するに足る細胞成分が採取されていない,などが挙げられる1〜5).
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