FOCUS
SSTモジュールを使って患者さんの体重管理に取り組む
島田 栄子
1
1神奈川県立精神医療センター・精神科
pp.73-81
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100542
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今年の4月より、特定健診・保健指導が導入されました。これは、脱メタボリック症候群(図1)を照準にした国策で、40歳から74歳までのすべての人が対象となり、国民の健康と医療費の抑制を目指すものです。
私の周辺では、昼食をコンビニ食から食堂の食事に替え、今度こそはとスポーツクラブに入会した人がいます。一方、患者さんたちには、間食としてデンマークケーキという大きなパンと500ml入りのコーヒー牛乳の組み合わせなどが相変わらずの人気です。家族との外出で、ファミリーレストランでハンバーグ定食とパフェなどをお腹一杯食べて帰るのもお楽しみです。
今回の特定検診・保健指導では、長期入院の患者さんは、適切な管理指導が行なわれているとみなされ対象外なのだそうですが、私たち精神科の医療関係者にとって、患者さんのメタボ対策は以前から重要な課題でした。
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