特別記事
看護職関連の医療事故はこれだけ起きている―精神科では「劇薬」を扱っている意識をしっかりもとう
品川 丈太郎
1,2,3
1佐鳴湖病院
2川崎幸病院
3ヤンセンファーマ(株)・マーケティング部
pp.70-75
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100460
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日本精神科病院協会雑誌の2007年5月号に掲載された『インフォームドコンセントと医療訴訟の関係について』は、全国で300回を重ねた筆者の講演会の内容と300回分の質疑を詰め込んだ集大成ともいえる。その聴衆の多くが精神科医をはじめとする精神科医療の関係者であり、その聴衆の一部から時折看護職を対象とした話も聞きたいという依頼を受けることがあった。それにお応えする形で昨年12月の精神科認定看護師研修会での特別講演や、本年5月に島根県で開催された日本精神科看護技術協会全国大会でのランチョン講演でお話しさせていただいたのだが、その講演内容を活字として取りまとめてほしいという依頼を本誌からいただいたのが、この原稿執筆のそもそものきっかけである。
予めお断り(言い訳)させていただくが、筆者は弁護士や法学者のような法律の専門家ではなく、また文章の読みやすさ・理解しやすさを優先させたために、判例・裁判例の引用方法も筆者独自の簡易な方式であって、決して正式なものではない(専門家からはずさん過ぎるとの指摘もあるだろう)。つまり以下の文章は学術論文としての体裁をなしてはおらず、むしろ読み物として理解していただけると幸いである。
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