連載 精神看護キーワード事典・17
「辞めたい」といわれたときの最初の一言
萱間 真美
1
1聖路加看護大学・精神看護学
pp.95-98
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100387
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10月を過ぎると、来年度に向けて退職したい人は申し出るように言われる。採用や人員配置に向けて動き出さなくてはならないからだ。春を待たず、冬のボーナスが支給されたら辞めるという人も出てくる。人が動く季節だ。
昔は、自分が来年度どうしたいかを考えればよかった。大学院の受験をしたり、合格が決まって春からの新しい生活にわくわくしていた楽しい日々もあった。「3月で辞めます」というときは、修士課程や博士課程に進学が決まったという、いわゆるもうひとつの寿退職か(寿退職はしませんでしたが)、次の就職先から上司への依頼があって異動を祝福してもらったという円満退職の経験しかない。
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