連載 一器多用・第21回
職員が辞める職場、辞めない職場
岡田 慎一郎
pp.178-179
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102439
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最近、介護職の雇用促進や雇用安定化を銘打った講演会・講習会に呼んでいただく機会が増えました。主催者の方とお話すると、なんとか介護に関心をもち就職し、長年働いてもらいたい、という切実な希望をもたれているのを強く感じます。その願いは、今すでに介護現場で働いているみなさんにも共通のものであるはずです。
財団法人「介護労働安定センター」が発表した2011年度介護労働実態調査によれば、介護職員の離職率は16.1%。前年度比1.7%減で、2年ぶりに改善されたとのこと。東日本大震災後の景気悪化に伴う雇用環境の悪化から、転職が抑制されたのではないかと推察されています。ただし、介護職員の過不足を問う回答では、「おおいに不足」「不足」「やや不足」の合計が53.1%で、前年度と比較して3%近く悪化しています。
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