特別企画 Master's Case File◆心に残った症例
不用意な一言
守屋 達美
1
1北里大学医学部内分泌代謝内科学
キーワード:
糖尿病性腎症
,
人工透析
Keyword:
糖尿病性腎症
,
人工透析
pp.106-109
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101456
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症例の紹介
75歳,男性,文筆業.
1980年頃,尿糖を指摘されるも放置していた.1985年頃に視力低下を自覚した.1986年から近医に通院し,インスリン療法および経口血糖降下薬を使用した.1987年に視力低下を主訴に当院に初診した.飲酒:ウイスキーボトル1/4本/日,日本酒4~5合/日.喫煙20本/日.過去の最大体重86kg,現在57kg.血圧160/108mmHg,糖尿病コントロール目的に入院した.HbA1c(以下すべてJDS値)6.5%.増殖網膜症,顕性蛋白尿,下肢腱反射消失を認め,2型糖尿病に網膜症,腎症,神経障害が伴っている状態であった.以後,外来経過観察中,SU薬少量にてHbA1c 6~7%で経過した.
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