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ほぼ毎月のように循環器関連学会,学術大会が日本のどこかで催されています.
私は,カテーテル治療を中心に心臓救急に興味を持って勉強してきたのですが,虚血性心疾患の重症度評価のために,心臓核医学,心臓MRIや心エコー学,心筋虚血関連の心電図の勉強を続けてきました.また,最近は,循環器救急の立場から大動脈解離を含めた動脈硬化症にも興味を広げました.これらに関連するわが国で行われる学会・学術集会は,3月には日本(以下省略)循環器学会総会,9月心臓病学会,6月心臓核医学会,7月心血管インターベンション治療学会,10月心電学会,10月脈管学会,10月高血圧学会,10月臨床生理学会,11月心不全学会,12月冠疾患学会,1月心血管画像動態学会,4月心エコー図学会,それ以外にも,3月集中治療医学会(CCU部会),10月救急医学会.また,海外の代表的学術集会としては,3月にAmerican College of Cardiology,11月にAmerican Heart Association,8月にEuropean Society of Cardiology,などが挙げられます.また,循環器学会の関東甲信越地方会が2月,6月,9月,12月と年4回,心血管インターベンション治療学会の地方会が5月,10月の2回.それ以外に,4月の日本内科学会総会が基本学会として,学会認定更新には参加が必須です.さらに,7月不整脈学会,7月心臓リハビリテーション学会が毎年行われています.研究会に至っては,ほとんど毎週のように行われ,これらに参加すると,医局員に会うより頻回に他大学の教授と会うなどという笑えない事態となってしまいます.短期間のうちに,新しい研究が生まれるはずはなく,このような状態では,似たような内容を発表せざるを得ない事態に陥ります.また,どこかで聞いたなあと思うようなことがしばしば発生します.これでは,研究内容の質の低下,学会の質の低下はもちろんのこと,お金と時間の大きな無駄です.
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