連載 こんにちは!リスクマネジャーです―本音でつづるリスクマネジャーの活動日誌・4
やっててよかったリスクマネジャー
釜 英介
1
1東京都立松沢病院
pp.94-95
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100249
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医療事故を起こした病院が記者会見する際に,院長,副院長や事務長,また看護部長までが一列に並んで深々と謝罪する姿がテレビに映し出されます。それを見て「ああー,こうならないようにしなければな」と思いつつも,「よし,今回も専任リスクマネジャーは同席していないな」と,事故の責任の行方を冷静にみている自分がいます。
でも,もしも当院でこのような記者会見および謝罪を必要とする事故が起こったら,今までそのような前例がなくても,専任リスクマネジャーの同席を求められるだろうと思います。そのために,専任リスクマネジャーとして,正しい謝罪の練習は欠かせないものになっています。なんてそれは冗談ですが,同席を求められることは必然的なことで,冗談なんかで済まされるものではありません。なにしろ専任である以上は事故の責任を取らなくてはいけません。ですから,人命に関わるような事故は絶対に避けなければいけないし,そのための対策も病院をあげて取りかからなくてはなりません。
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