連載 ひそかに読まれている本・4
『壊れた脳 生存する知』
壊れた脳の中,教えます
平尾 隆弘
1
1編集者
pp.96
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100250
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著者,山田規畝子(40歳)は三度の脳出血に倒れ,後遺症(高次脳機能障害)に苦しみながらこの闘病記を書いた。
37歳で起こった三度目の出血はことに激しく,開頭手術での血塊は直径8センチ,除去すると750グラムもあった。左半身麻痺,食物は呑みこめず,言語能力も著しく低下した。著者は友人たちに「死にたい」と涙ながら洩らしたという。
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