特集 医療者が楽になる「リスクマネジメント」
松沢病院のリスクマネジメント
3.リスクマネジャーは普段どういう動きをしているべきか―「チェックマン」「事故処理マン」からの脱却
釜 英介
1
,
福間 幸夫
1
,
藤田 由美
1
1東京都立松沢病院
pp.34-39
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100259
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皆さんは「リスクマネジャー」と聞くと何を想像しますか? リスクマネジメントの中心,事故防止の推進者,インシデント・アクシデントレポートを読んで対策のアドバイスをしてくれる人……本当のところはどうなんでしょうか? 疑いたくはないですが,本当のところは,「とっても迷惑で嫌な存在」なのではないでしょうか。
なぜならリスクマネジャーは時として,抜き打ちのパトロールをして杜せんな管理やルール違反を見つけていく“チェックマン”であったり,また普段は姿を見せない存在でも事故が発生したときには必ず現れる“事故処理マン”であったりするからですよね。リスクマネジャー自身はそうではないと思っていても,結果としてそのような活動や態度が多いだけに,職員の目にはそのような存在としてしか映らないのでしょう。
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