特集1 はじめての抗精神病薬「副作用」マニュアル 後編
➀錐体外路症状
コラム “EPSに抗パーキンソン薬”は短絡的で危険である
長嶺 敬彦
1
1清和会吉南病院
pp.27-32
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100157
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抗パーキンソン薬は副作用の悪循環をつくる
EPSが出現したら、「副作用止め」として抗パーキンソン薬(以下「抗パ薬」と表記します)を出すことで対応していませんか。この対応は実際、多くの病院でとられていることと思いますが、実は後に大きな問題を生む危険性をはらんでいるのです。
EPSが出現したら、最初に行なうべきことは「抗精神病薬の減量」であり、「変更」です。安易な抗パ薬の投与は、新たな副作用をつくります。つまり副作用止めで副作用をつくってしまうのです。副作用の連鎖です。
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