Japanese
English
Bedside Teaching
逆短絡をともなう動脈管開存症
Patent ductus arteriosus with flow reversal
杉本 恒明
1
,
佐藤 清
1
Tsuneaki Sugimoto
1
,
Kiyoshi Sato
1
1金沢大学医学部第1内科
11 st Dept. of Int. Med., School of Med., Kanazawa Univ.
pp.1105-1110
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202847
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動脈管開存症(PDA)が逆短絡を示すとき,合併症のないPDAと異なる点として問題となるのは臨床像の違いと手術適応のきめ方である。臨床像というより診断上の問題であるが,このような例では心雑音は必ずしも特徴的な連続性雑音とはならず,雑音がなかったり,収縮期雑音だけであったりする。ことに最近は拡張期雑音のみがきかれる例が注目され,雑音の成因が論じられている。著者らも先にこのような症例2例を経験し報告したが1,2),そのうち手術治療を行なった1例2)を紹介し,肺高血圧を伴うPDAにおける問題点について述べてみたい。
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