フィジカルアセスメントを学ぼう・14
急変,緊急事態の評価と対応
箕輪 良行
1
1自治医科大学附属大宮医療センター総合医学
pp.587-590
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901848
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1時間程度の訪問中に専門職として患者の急変に遭遇することはまれです.介護している家族から「意識がなくなった」「息をしていない」「脈が弱くなった」といった事態の連絡をうけることは珍しくありません.自ら直接対応したり,主治医へ報告したり,救急車を要請するよう指示したりするのが適切です,報告によると主治医の往診が50%,救急車要請が10%程度です.
同時に自分自身で患者の急変をどのように評価して,応急に処置するかを確認しておきましょう.在宅中心静脈栄養カテーテルがトラブったり,気管切開チューブが抜けたり,経管栄養チューブが閉塞したりといった比較的特殊な場合でなく,意識喪失,心肺停止,アナフィラキシーのような一般的事態を想定します.Hさんの緊急事態を例にして考えましょう.(例題)
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